【元英文テクニカルライター(英検準1級etc.)】&【元塾講師】の【健康・環境・教育】ログ&ラボ
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【特集】英語Q&A 34連発 [お勧め英語教材・辞書]
昨年の夏に1ヶ月だけ参加した Yahoo!の「知恵袋」。
これを素材にして、英語Q&A特集を作りました。
このシリーズでは、英語の質問に対し、
文法用語を使わないで説明しています。
英語で苦しんでいる中学生・高校生・社会人にとって、
大きなヒントとなりますように。
訳者あとがき 4 to 6th段落 [【エーリッヒ・フロム】の遺産]
本書はさらに、マルクス主義、バッハオーフェンの母権理論というフロムに大きな影響を与えた思想を取り上げ、次いであまり論じられることのないフロムの臨床上の貢献をも含め、実存主義、社会的性格など、フロムの本質的な問題へと論を進めていくのだが、著者はつねにフロムを精神分析の歴史の中に置くというだけでなく、さらに広くヨーロッパの思想の潮流の中に置くという、きわめて視野の広い態度を保っている。そのために著者が渉猟した文献は膨大な量にのぼっている。アメリカにおける精神分析の教科書の著者たちの不勉強を批判しているのも、この自信から来るのだろう。よく目の行き届いた、均衡のとれた叙述であり、フロムもすぐれた知己を得たというべきだろう。
本書には多くの文献が引用され、その頁数まで明記されているが、読者の便宜を考えて、フロム自身の著書、およびライナー・フンクの伝記『エーリッヒ・フロム』については、ごく一部を除いて、文献リストに掲載した邦訳書の頁数に改めた。ただし、訳文は私たちのものである。なお、訳書のうち、たとえばフンクの伝記のように、私たちがドイツ語から訳したものについては、本書の引用と多少の異同があることを、つけ加えておく。本書の翻訳に当たっては、まず佐野五郎が全文を訳し、それに佐野哲郎が筆を加えた。
出版に際してご苦労をおかけした紀伊國屋書店出版部の高橋英紀氏、および前任者の荒木好文氏に、厚く御礼申し上げる。
1995年12月
佐野哲郎
【↑】が【↓】なる!◆【改行】+【資料】+【Wikipedia】版◆を見るべし!!
訳者あとがき 3rd段落 [【エーリッヒ・フロム】の遺産]
著者バーストンは、フロムが少なくともアメリカにおいては、死後不当に軽視されていると感じ、フロムを正等に位置づけようとする。著者が最も重視するのは、フロムのフロイトとの関係である。フロムは無意識の領域にメスを入れたフロイトを高く評価したが、彼の生物学的、機械論的な衝動理論や父権主義的な枠組みは批判した。しかし、フロムはフロイトの天才を認め、その先駆的な業績には多大の敬意を払っていたのである。著者はこの二重感情に注目し、フロムを「忠実な野党」に分類している。そして、フロイトを取りまくさまざまな学者たちのフロイトに対する態度と、フロムのそれとを対比してみせる。フロイトという焦点を持つゆえに、それぞれの類似点や相違点が浮き彫りになるのであって、ライヒやマルクーゼとの対比も、そのためにいっそう興味深いものとなっている。
【↑】が【↓】なる!◆【改行】+【資料】+【Wikipedia】版◆を見るべし!!
訳者あとがき 2nd段落 [【エーリッヒ・フロム】の遺産]
フロムの哲学の根本にあるものはヒューマニズムである。別な言い方をすれば、それは生命への愛である。人間はみずからの意志に関係なくこの世に生まれ、みずからの意志に反してこの世から連れ去られる。そのかぎりでは他の動物と変わりがないが、その運命を自覚するがゆえに悲劇的であり、その運命を超えようとするがゆえに偉大にもなりうる。フロムにとって、人間が十全に生きるということは、まさにみずからのかぎりある生命を超えることであって、それに資するものは善であり、それを阻害するものは悪である。かくして、フロムはつねに倫理的であって、これもまたフロムの魅力であろう。そのような倫理を説く際にフロムが言及するのが、古今東西の先人たちである。それは旧約聖書の預言者たちであり、キリストであり、仏陀であり、ギリシャ・ローマの古典作家たちであり、マイスター・エックハルトであり、スピノザであり、芭蕉であり、マルクスであり、シュヴァイツァーであり、鈴木大拙である。これらの人々を引き合いに出すとき、そこに私たちは今の世の中からほとんど失われた全人格的信頼ともいうべきものを見る。ときにはそれはあまりにも楽観的に見え、批判も招いている。しかし、このように人間を信じる姿勢が根本にあればこそ、フロムはあれほど多くの若者たちを惹きつけ、その生き方にも影響を与えてきたのではなかったか。
- 作者: ダニエル バーストン
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 1995/12
- メディア: 単行本
【↑】が【↓】なる!◆【改行】+【資料】+【Wikipedia】版◆を見るべし!!
訳者あとがき 1st段落 [【エーリッヒ・フロム】の遺産]
- 作者: ダニエル バーストン
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 1995/12
- メディア: 単行本
本書は、Daniel Burston, The Legacy of Erich Fromm (Harvard University Press, 1991)の全訳である。エーリッヒ・フロムは『自由からの逃走』、『正気の社会』、『愛するということ』、『生きるということ』などの著書によって日本でも多くの読者を獲得し、その他の著書も、主なものはほとんどが日本語に訳されている。フロムの魅力の一つは、彼がきわめて啓蒙的な思想家であるというところにある。難解な表現を避け、繰り返しをいとわずに、人間存在の基本的な諸問題について説き去り、説き来たって、倦むところがない。しかし、彼の説くところは必ずしも明快な論理で貫かれているわけではない。それはフロム自身が大きな矛盾をかかえた存在だからである。近代的な理性を重んじ、合理主義的な思考を基本とする一方では、神秘主義への傾斜を見せ、資本主義の枠組みの中にあって、マルクス主義へエールを送り、さらに、フロイトに対しては、あとで述べるように、つねに二重感情をもって接するというふうに。だが、そうはいうものの、これらは解決しえない対立ではなく、むしろ、そのためにこそフロムという人間がいっそう大きく豊かな存在となったと言えるのである。
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[英文テクニカルライターとして]
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